行政書士試験を受験する際に知っておいてほしい点をまとめています。ぜひ最後までご覧ください。
行政書士試験の受験資格は?
行政書士試験を受けるための受験資格は何も必要ありません。つまり受験しようと思えば誰でも受けられます。小学生でも100歳を過ぎた方でも受験できます。国家試験でありながらこれほどハードルが低い試験は珍しいのです。まさに思い立ったが吉日です。
念のため記載しておきますが行政書士として業務を行うには成人している必要があります。合格後に行政書士登録を行うのですが、登録するにあたって欠格事由が定められているためです。また、合格だけしておいてしばらく業務登録はしないという選択も可能です。まずは合格することだけを考えましょう。
行政書士試験の合格率は?
こちらの表をご覧ください。
年度 | 出願者(人) | 受験者(人) | 合格者(人) | 合格率 |
平成27年 | 56,965 | 44,366 | 5,820 | 13.1% |
平成28年 | 53,456 | 41,053 | 4,084 | 10.0% |
平成29年 | 52,214 | 40,449 | 6,360 | 15.7% |
平成30年 | 50,926 | 39,105 | 4,968 | 12.7% |
令和元年 | 52,386 | 39,821 | 4,571 | 11.5% |
令和2年 | 54,847 | 41,681 | 4,470 | 10.7% |
※引用 一般財団法人 行政書士試験研究センター
明らかに合格者の割合が10%前後になるように調整されています。絶対評価の試験なのに合格率の調整なんてできるの?と思われるかもしれませんが、記述式の部分で合格率の調整がなされます。試験委員会が明確に発表しているわけではありませんが、毎年の推移を見れば明らかです。
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実際の合格率は?
上の表から読み取れることがあります。出願者数と受験者数に大きな開きがあるということです。これは出願はしたが受験しなかった人の数が多すぎることを意味します。
直近の令和2年度を見てみると、54,847人の出願に対して試験を受けなかった人は13166人います。割合にすると24%の出願者が欠席したことになります。どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?
中には急病などで受験ができなかった人もいるでしょう、しかし実際は受験する頃になってから諦めた人が大半です。言い換えると受験料9000円をドブに捨てて欠席した人が24%もいるということです。本気で合格を目指す方はそんなことはしませんよね。今から受験を目指す方にとっては衝撃的かもしれませんが、受験者の意識は残念ながらその程度です。
では、受験した人たちが全員真剣に合格しようとしていたかを考えてみます。結論から言えばノーです。誰しもが経験があると思いますが人間というのは怠惰なものです。ダイエットやジム通いでも1ヶ月続く人は珍しい。こちらの記事にはジムの会員の約80%が幽霊会員と書かれています。なんとなくで始めた試験勉強となればなおさらです。
合格すると決めたのであれば無駄な遠回りをせずに合格を目指す。辞める理由があるならばキッパリ辞める。その点をブラさずに勉強を継続することが重要です。
試験は毎年11月の第2日曜日!
試験は毎年11月の第2日曜日に行われます。時間は午後1時〜4時の3時間。試験中に持ち込めるものは筆記用具だけです。会場によりますが、昼食は会場に持ち込んで軽食を食べることができます。試験当日は早めに会場に到着して、リラックスした状態で試験に挑むようにしましょう。余談ですが、ギリギリの時間に到着して慌てている受験生もかなり多くいます。そんな受験生に負けることはあり得ません、大丈夫です!