- 行政書士試験に挑戦してみたいけど勉強法がわからない…。
- 学生時代の勉強法を思い出してなんとなく始めようかな…。
- 合格者がしていた勉強法ってどんなものがあるのかな…。
勉強を始めるとき、勉強法について悩むことって多いですよね。
過去の自分もそうでした。
闇雲にテキストを最初から読んでみて、適当なところで読み返してみるけど内容はほとんど覚えていない。
そして意味がないと思ってしまい勉強を継続できない。
そんな無駄な時間を過ごしてしまいました。
- 勉強を始めたばかりで何もわからない
- 自己流で勉強しているけど実力がついていない気がする
という悩みを持った方に贈る具体的な勉強法です!いっしょに賢く勉強しましょう!
まとめノートはいますぐゴミ箱へ!
義務教育の弊害が受験生を襲う!
小学生のとき、学校の先生はこう言いました。
「綺麗にノートをとれ」
今だからこそ言えます。その勉強法は間違いです。
先生によってはノートの提出を義務付けてその綺麗さを成績に反映させるという暴挙に出る始末。
正気の沙汰とは思えません。まさに義務教育の弊害。
まとめノートを作る意味はない
まとめノート作りは百害あって一利なしです。
以下で詳しく解説します。
情報は一元化してこそ意味がある
ノートを別で作るのではなくテキストに直接書き込むのがポイントです。
書き間違いがしたくないとか、新品のテキストは綺麗に使いたいとか心理的に抵抗があるのはわかります。
もしそうであれば付箋を使いましょう。
少し大きめのサイズのものを買ってテキストに貼り付けていくのです。
これならば間違ってもすぐに剥がせますし、必要がなくなれば捨ててしまっても大丈夫。
なぜ一元化するのか。
それはただでさえ範囲が広い法律の勉強では複数の情報源を探し回る労力が無駄だからです。
考えてみてほしいのですが、まとめノートを別で用意したとして、そのノートを後で読み返すことってありますか?
もう一つ、そのノートに書いてあることが本当に正しいと言い切れますか?
例:未成年がした契約はすべて無効である。(制限行為能力者だから)
この記載は明らかに誤っています。
理由はここでは説明しませんが、初めて法律を学ぶ方にとっては日常的に使う単語であってもすぐに理解できないことが多いんです。
なんとなくで理解した気になってこのようにノートに記載していたとしたらどうでしょうか。
そうです、間違った解釈をわざわざまとめていくことになってしまいますよね。
結局、一番信頼できる情報源はテキストです。
推敲がされているのはもちろん、発行までに何度も監修が入っているので誤解をうむ表現をしないよう記載されているからです。
自分が下手にまとめようとしなくても、正確な情報がテキストに記載されているのですから、復習したくなったときにはテキストを読めばいいのです。
わざわざ自分のノートに戻る必要はありません。
また、ノートをとるというのはそもそも時間がかかります。
学校にもいましたよね。ノートは何色にも分けて綺麗にとっているのに成績はイマイチなやつ。
小学校の先生からの評価は「ノートを綺麗にとっている優秀な生徒」かもしれませんが、資格試験の勉強においては完全な無駄です。
ノートを作っている時間は勉強?
私は司法書士試験対策に伊藤塾の山村先生の授業を受講しました。
常に全力で受験生を支えてくださる最高の先生です。
授業の中で勉強法のコツをお話しされることがあるのですが、繰り返しこのようにおっしゃっていました。
- 「ノートを作る時間は勉強ではない」
- 「みんなが嫌がることをやる」
勉強法がわからずに苦労するのは誰もが通る道ですが、早くそこから抜け出して効率的な勉強を始めましょう!
書いて覚えるって効果あるの?
費用対効果が最悪、すぐにやめるべし
これも義務教育の弊害です。
小学生が漢字を覚えるために何度も繰り返し書くというのであれば否定はしませんが、みなさんが挑戦しているのは資格試験です。
条文一つを覚えるのにそんなことをしていたら腱鞘炎になってしまいペンを持つことすらできなくなってしまいます。
民法177条
不動産に関する物権の得喪及び変更は、不動産登記法その他の登記に関する法律の定めるところに従いその登記をしなければ、第三者に対抗することができない。
司法書士試験の受験生ならば誰でも知っている民法177条。民法の中では文字数が多い方です。
私はこの条文を記憶のために書き殴った経験は一度もありませんが、どんな状況でも空で読み上げることができます。
記憶すべきことを記憶するのが試験対策の鉄則ですが、その方法について言及されることはあまり多くありません。
記憶に重要なことは一点だけです。
とにかく触れる回数を増やす!
人間の脳というのはハードディスクやメモリのような記憶装置ではありません。
どれだけ記憶しようとしても忘れるものは忘れます。
逆にすぐに忘れたいと思っても意識だけでものを忘れるということはできません。
何かものを覚えようとするならば脳に大事なことだと判断させなければなりません。
脳は必要のないことを記憶しないように作られています。
いわば超高性能なCPUのようなものです。
「これが大事」とか「これは忘れてもいい」といった判断をしなくても自動でそれらを振り分けてくれているのです。
街ですれ違った人全員の顔をすべて記憶している人なんていません。
それらは自分にとってまったく重要ではないからです。
ではどうすれば無機質な法律の知識を脳が大事だと判断してくれるようになるのでしょうか。
答えは何度も触れることです。
街ですれ違った人の顔は覚えませんが、毎日会う同僚の顔は絶対に覚えます。
それどころか名前や趣味、どんなことを話したかなども記憶に蓄積されます。
当然ですが、わざわざその人の名前を必死に書き殴って覚えるのではありません。
脳が自動的に重要だと判断して覚えてくれているわけです。
重要な知識には何度も触れるようにしましょう。
問題演習の重要性を知っておく
京大芸人の知恵を使おう
京大芸人で有名なロザン宇治原さんのインタビュー。
「まず、とっかかりとして簡単な問題集からやろうかとか、得意分野からやろうか、苦手分野からやろうかとか色々な考え方があって」と宇治原は前置きした上で、「一番にやるべきなのは赤本。自分が受けたい学校の過去問をやるべきなんですよ」
彼は京大を志望したその日に赤本を買ってきてすべての問題に触れました。(そのときは一問もわからなかったと語られています)
どんな問題が出るのか、対策として何をすればいいのか道筋を立てることが最優先です。
まずは過去問を手に入れて問題に触れましょう。
その時点で解く必要はありません。理解する必要もありません。
試験の形式を知ることや、どうすれば解けるようになるのかを考えてみるだけでめちゃくちゃ大きな力になりますよ!
心理的に触れたくない気持ちはわかります!
これは私の失敗談でもあるのですが、やはり過去問集というのはあまり触れたくないというのが心情です。
理由は解けないという現実を受け入れたくないから。
過去の自分にアドバイスするならば、まずこんなアドバイスをします。
「解こうとする必要すらない、今やるべきことは敵を知ることだけだ!」
勉強が進んでいけば絶対に問題演習が必要になります。
さらに進んで試験直前になれば問題演習が勉強の中心になります。
その頃には、キャプテン翼の名台詞「ボールは友達!」ならぬ「過去問は友達!」レベルで最高の相棒になってくれているはずです。
今すぐ過去問と友達になりましょう!
最後までご覧いただきありがとうございます
・勉強した気にならないこと!
・過去問は友達!